お米ができるまで6つの工程
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STEP1
土作り
土作りとは、お米を植える前に田んぼを準備することです。
稲刈りが終わったら、すぐに秋から冬にかけて稲わらをすき込む「秋耕」で下準備し、春に温かくなり始めたら、生えてきた雑草をすき込んで残渣を分解する「春耕」で田んぼを耕します。
畦塗りは泥土を塗るほか、畦畔シートを設置する方法でも構いません。また、基肥と元肥は同じ意味で、水稲には「基肥」の字が、園芸作物には「元肥」の字が使われます。
水を入れるには、地域によって整備されたパイプラインを使ったり、農業用水路から引いたりする方法があります。いずれも水を入れすぎず、田全体が軽く浸かる程度に。水を張った後は、土を柔らかくならすために「代かき」を1〜2回行います。
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STEP2
種・苗の準備
移植栽培では種を直接田んぼにまくのではなく、別の場所で種から苗まで育ててから田んぼに植えつけます。
まずは、良い種もみを選ぶ「塩水選」です。うるち米の場合、比重を1.13に調整した塩水(水10Lに対し、約2.2kgの食塩)を作り、そこに種もみを入れて掻き回し、底に沈んだものを使います。
種もみには病原菌がついている可能性があるので、薬液やお湯に浸けて消毒しなくてはなりません。消毒後は水洗いせず、そのまま水に浸けて十分に吸水させる(乾燥したもみの25%以上の水分含有量となるように)「浸種(しんしゅ)」を行い、種からわずかに幼芽と幼根が発生した状態にしておきます。
種の消毒と発芽が済んだら、稲が苗になるまで育てるための「苗代(なわしろ/なえしろ)」に発芽した種をまきます。最初は苗代をトンネルなどで暗く密封しておき、出芽したら弱い光に2〜3日当てて「緑化」させ、トンネル内で徐々に自然環境にならす「硬化」まで、約1ヶ月程度が必要です。
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STEP3
田植え
苗の根が絡み合って植え付けやすい状態になったら、田植え機で苗を植えていきます。このとき、土を落ち着かせるため、代かきから3日くらい経ってから行うのがポイント。苗の種類や品種特性、作業性によって植付密度は変わりますが、だいたい2〜3本を一つとし、1坪あたり50〜70株となるように植えていきます。
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STEP4
管理と除草
稲はまずどんどん「分げつ」で茎の数を増やしていき、幼穂ができる頃になると分げつの発生が止まり、伸び始めるという成長の仕方です。分げつには実るものと実らないものがあるので、実るものを「有効分げつ」、実らないものを「無効分げつ」と呼んでいます。
病害虫防除のためには、抵抗性の強い品種を選んだり、消毒剤や忌避剤を使ったりするのが一般的です。 -
STEP5
追肥と水抜き
稲の生育状況に応じて、「分げつ肥」「つなぎ肥」「穂肥」「実肥」など、窒素・カリ・リン酸を適量、追肥として施していきます。また、生育時期に応じて田んぼに水を入れたり引いたりし、深さを調整する水の管理も重要です。
中干し後は、湛水と落水を数日ごとに繰り返す「間断かんがい」で水分の供給と酸素の供給を交互に行い、根をしっかり育てます。穂が出て開花する頃になったら浅く水を張り、熟す頃には再び間断かんがいを行い、収穫の1〜2週間前を目安として水を抜いて完了です。
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STEP6
収穫・乾燥
田んぼがしっかり乾いたら、コンバインで刈り取りと脱穀を行い、乾燥させます。自然乾燥の場合は、鎌で刈り取ってはさがけしますが、刈り取りと結束を同時に行う「バインダー」を使う方法も。
乾燥させたらもみすり・精米後、出荷されて私たちのもとに届きます。